見える化のヒント
2023.6.7 / 2023.6.7
商標登録サポートからのお付き合いで先日お伺いしたクライアント企業のご紹介
この記事の監修
アクシス社労士事務所代表
岡田 勝義
社会保険労務士・弁理士
文系学部(経営)と理系学部(電気)卒、社会保険労務士資格と弁理士資格の取得、大企業、中小企業、地方自治体での勤務経験、人柄は「思い立ったら即行動」の体育会気質(大学ではスキー部)でありながらギター・映画・読書をこよなく愛する自称文化人。
現在は、アクシス国際弁理士法人に勤務しつつアクシス社労士事務所を立ち上げ、日々クライアントと伴走する二刀流コーチを行っている。
素敵な海外商品の輸入・販売がメイン事業の株式会社リブインコンフォート様
お話しをお聞きして印象に残った下記3点をお伝えしたいと思います。
・人事評価制度の運用
・採用・教育哲学
・ブランディング思考
「人事評価制度の運用」
ある統計によれば、従業員規模が30~99人の場合、人事評価制度がある企業の割合は39.4%となっています。
多くの中小企業では人事評価制度がないと言えます。
それでも、リブインコンフォート様は外部コンサルと連携し、制度を設け、年2回の面談を行い、評価→フィードバックをされています。
社長はまだまだ思考錯誤ですとのことですが、働く従業員からすると人事評価制度によって求められるスキルと自分の現状がフィードバックされることは、日々の業務に取り組むうえでモチベーションアップに繋がり、非常に重要であると思います。
制度があるだけでなく、運用の中で制度自体がブラッシュアップされていくことで好循環が期待されます。
「採用・教育哲学」
社長のお話しの中で「「商品がその先にもたらすもの」を大切にしたい」というものがありました。
単に、「扱っている商品が好きで興味がある」、「英語を使った仕事がしたい」といったものだけではなく、商品を手に取ってもらって、使ってもらって、その結果、お客様にどうなってほしいか」そういう本質的な会社の企業価値に共感できる人と一緒に仕事をしたい、と。
すごく重要なことだと思います。
現在、私が関与している就活アカデミー生にも伝えている点で、「本当にやりたいこと」は「好きなこと」×「得意なこと」だけではなく、「大切なこと」すなわち価値観が掛け合わさることで見つけられる
この点をいま活躍されている経営者の方が自然にお話し頂けるということに感銘を受けました。
そして、一緒に働く従業員の皆さんが「本当にやりたいこと」として会社に入社して能力を発揮してもらえることがミスマッチを防ぎ、お互いの益になるという揺るぎない哲学が素晴らしく印象的でした。
「ブランディング思考」
今回のお話しの中で強く感じたことは「会社・社長のアイデンティティが確立され、そしてそれが浸透・共有されることで採用・教育・商品選定・取引先との交渉・広告・販売・アフターサービスといった社業全体において羅針盤になっている」ということです。
まさに、ブランディング思考の成功例だと感じました。
今までの多くのブランド支援を行ってきた興味から「なぜ、そのような考え方(ブランディング思考)に至るようになったのですか?」とお聞きしました。
ブランドの考え方をどこかで学ばれたのかと思ったからです。
すると社長は、
「取引先となるヨーロッパのメーカーは言わばブランドの本家・本場です。その本家・本場のメーカーとときには厳しい交渉を行う過程で、それに負けないブランドアイデンティティを示すことができなければ到底相手にされない。だから自然に到達した考え方なのかもしれません」とおっしゃられていました。
非常に合理的に確立されたアイデンティティだったのですね。
最後に、今回訪問させて頂いた際に、会う方全てが気持ちの良い挨拶をされていたのもすごく印象的でした。
恩田社長ありがとうございました。